概要
34461A 6.5桁マルチメータは、Keysight 34401Aデジタルマルチメータ(旧Agilent 34401A)の次世代後継機種です。 34461Aは、TruevoltシリーズDMMの新しいグラフィカルディスプレイ、高度な解析モード、および内蔵の演算機能により、大量のデータを迅速に結果に変換します。 Truevolt技術により、これまでにない測定および表示機能を提供します。 キーサイト独自のTruevolt技術は、アナログ/デジタルコンバータ技術に基づき、ノイズ、注入電流、入力バイアス電流などの外来要因を測定から排除し、最高の測定確度を提供します。 この新しい技術により、測定の品質を心配することなく、デザインの品質により注力することができます。
主な特長
●4.3インチのカラー・グラフィック・ディスプレイ上でヒストグラム、バー、トレンドチャートによるモニタリングが容易になり、短時間で統計解析が可能。
●35 ppmという基本DCV確度により、信頼性の高い測定が可能。
●100 μA~10 Aという低いレンジを含むDC電流測定レンジにより、低パワーデバイスのテストが可能。
●USBまたはLAN/LXI Coreインタフェースを介した柔軟な自動測定。
●従来の34401Aモデルから、信頼性の高い移行が可能。
●BenchVue Basic アプリを無料でダウンロードして計測機器を制御
34401Aと34461Aの主な相違点について
以下は、主な改良点、また34401Aからの置き換えを考えた際の主な相違点です。
いくつか考慮は必要ですが、多くはプログラミングに影響を及ぼす可能性は低く、移行時にプログラムの書き換えや新しいインターフェースの確認などに多くの時間を費やす必要はありません。
共通点
- 基本性能はほぼ同等で、34401Aの上位互換になります。- 34401A用に書かれたSCPIプログラムで動作することを重視して設計されています。
- アクセサリは両方のDMMで使用できます。
相違点
移行に影響を与える可能性のある違いのほとんどは、34461Aが34401Aよりも性能が高いために生じるものです。- 奥行きが短く、コネクタの位置が異なります。
- RS-232Cをサポートしていません。
- 34461Aには100μA、1mA、10Aのレンジが追加されています。このため、Min/Maxパラメータで34401Aと異なる結果が 得られます。オートレンジにより異なるレンジが使用される可能性があります。
- LEDのようにより多様なダイオードのテストをサポートするために、コンプライアンス電圧が1.2Vから5.05Vへと高くなっています。
34461Aのレンジは10Vに固定されていますが、34401Aでは1 Vです。電流源は1mAに固定されたままです。
- 34461Aのコマンドの解析速度/実行速度は34401Aより高速です。34461Aはまた、INITから測定が完了するまでに
オーバラップしたコマンド処理をサポートしています。WAIおよびOPC?を用いて正確に同期をさせれば影響を最小限に抑えること
ができます。意図的であるか否かに関わらず、34401Aのコマンド実行速度に依存している既存システムでは、タイミングの問題が 発生する可能性があります。
Truevoltシリーズ ラインアップ
34450A 5 1/2桁 190回/秒
34460A 6 1/2桁 300回/秒
34461A 6 1/2桁 1,000回/秒 34401Aの100%互換
34410A 6 1/2桁 10,000回/秒
34411A 6 1/2桁 50,000回/秒
34465A
34470A